自治体ホームページに非常持ち出し品や備蓄品の参考があります。
お住いの自治体のホームページで確認したことはありますでしょうか?
参考にあるもので十分とは言えないかもしれませんが、基本的なことは書かれています。
この記事の目次
防災用としてのコンタクトレンズ
それらはとても参考になるのですが、読んでいて、1点「ん?」と引っかかるものがあり、準備には向かないのでは?と思うものがあります。
これはコンタクトレンズ。
なぜコンタクトレンズが防災用として準備するものに向かないかというと、主にコンタクトの洗浄の問題などがあります。
コンタクトレンズの種類(洗浄の種類)
コンタクトレンズをご使用の方はご存知だと思いますが、コンタクトレンズもいくつかの種類があり、使用方法がそれぞれ違いがあります。
ハードとソフトというコンタクトレンズ種類の違いや連続装用などの装着期間の違いもありますが、今回は防災の観点で考えるので、コンタクトレンズの洗浄タイプの違いを考えたいと思います。
大まかに以下の種類があります。
毎日洗浄するコンタクトレンズ
毎日コンタクトレンズを外して、指定の洗浄液で洗い、指定のホルダーにセットし、保存液を満たして保管します。
洗浄するために水が必要なことや、洗浄液や、保存液、ホルダーといった備品を防災用に別途ようしなくてはならないため、このタイプのコンタクトレンズはあまり防災用として準備するものには向きません。
使い捨てタイプ(2week)
使い捨てコンタクトです。
2週間で使い捨てるタイプで、平時は短期間で新しいレンズに変えられる安全性と、2週間は同じレンズを使えるため、1日で使い捨てるものよりコストが抑えられ、お得なタイプです。
しかし、2週間の間は毎日洗浄すして、保管してと、毎日洗浄タイプと同じすので、備品一式が必要です。
そのため、防災用の観点から考えた場合は、同じく防災用として別途準備するには向かないタイプです。
使い捨てタイプ(1day)
1日で使い捨てるタイプです。
そのため、洗浄や保管が必要ありません。
毎日使う分だけ封を開けて使用します。
水も備品も必要なく、何日過分のコンタクトを保管しておくだけです。
ただし、一般的に1dayタイプはコストが高めであり、保管用に余分に購入しなくてはなりません。
コンタクトレンズも使用期限があります。
ずっと常備できるものではありませんので、食品と同じく期限を意識して備える必要があります。
共通したデメリット
3タイプのうち、1dayの使い捨てタイプが備えやすいですが、コンタクトレンズ共通のデメリットがあり、結局コンタクトレンズは災害時の使用にそもそも向きません。
なぜかといえば、
1.コンタクトを目に入れるには手を清潔にする必要がありますが、災害時にコンタクトレンズを扱えるほど十分に手が洗浄できる環境下の保証がありません。
2.24時間36日つけっぱなしができるコンタクトレンズは存在しません。結局メガネが必要であり、メガネの代わりにはならず、二重での備えになります。
この2つのデメリットがありますので、災害時に使用する、災害時用に備えるということを考えると、コンタクトレンズは準備品に必要ないものと考えます。
常に使用できることが肝心
それよりもどは災害時におしゃれまで考える必要はないと思いますので、古くなったメガネや、お風呂メガネや格安のメガネなどを準備して、1日を通して使用できること、ライフライン回復までに長期間になっても困らないようにすることなど、どのような状態でも使用でき、生活に支障がでないことが大事ではないでしょうか。